借金の過払い金の返済
ある日、母が8年前の過払い金の返済を知らせる手紙を見せてきた。
母は私が知らないうちに借金を抱えていた。
当時、私は小学生で母は仕事を辞めて専業主婦をしていた。
父の転職と無職の繰り返しで家計が苦しくて、一緒に住んでいる家族にも相談できずに消費者金融から300万円借りた。
当時はすぐにお金を借りられたが借金の金利は高かった。
このままではマズいと思ったのか、母は実家の祖母に300万円は返すと約束して一括で借金返済をしてもらった。
消費者金融からの借金はなくなったが、「祖母の電話での取り立てが厳しくてサラ金みたいに怖かった。」と母は言った。
それでも利子がないからマシな方らしい。
今では祖母からの借金300万円は返済を完了した。
私も短大へ進学する時に祖母が数百万円の入学費を払ってくれた。
祖母は「無理に返さなくていい。」と言ってくれた。
その後の学費はほとんど母に払ってもらった。
学業への専念
私は母に「同級生の親はバイトして自分で学費を払えと言うのになんでうちはバイトしろと言わないのか。」と聞くと、「お前は不器用だから学業とバイトの両立はできない。学費は給料で出たボーナスで払ってやるからお前は学業に専念しろ。」と言ってくれた。
一方、父は「短大に行っても無駄なだけ。」と裏で言っていたらしい。
母の友達も旦那が原因で生活が苦しい時、娘さんの学費について夫婦で相談したら旦那が「学費が払えないからやめてもらうしかないな。」と言っていたらしい。
母は学費の一部を負担して払って「借金は返済しなくていい。」と言ったので、その友達と娘さんに感謝されている。
母と母の友達は「旦那が頼りないから大変だ。」と今でも愚痴っている。